登ってゆくんだ
お前の前にあるその道を
ひたすらゆくんだ
お前はお前の頂上を目指せばいい
不器用な人生を歩いているのさ
馬鹿だから
しばらくは登り坂さ
息切れしながら考えている
ある時にお前が来て
『あなたは僕のキッカケなんです』って
真剣な目をして言うもんだから
なんだか背中がシャンとしたのさ
『悩んでいるんです人生に』
若い目をしながらお前は言う
そんなお前にこの言葉あげるよ
いつかの私もお前と同じだったぜ
だから
登ってゆくんだ
お前の前にあるその道を
ひたすらゆくんだ
お前はお前の頂上を目指せばいい
目の前には先輩の背中
いつまで経っても越えられぬ人
ねぇ先輩 私はダサいままです
いつかはあなたみたいになれるでしょうか
『カッコつけるな悪い癖だ』
笑って酒を飲み先輩が言う
『俺もお前とおんなじなんだぜ
何回も何回も失敗ばっかしてんだぜ』
それでも
登ってゆくんだ
自分の前にあるその道を
ひたすらゆくんだ
お前はお前の頂上を目指せばいい
私の後ろにはいつも
背中を温める後輩がいて
私の目の前にはいつも
登ってこいよ、と
その先を行く先輩がいるんだぜ
登ってゆけるぜ
挫けそうな時にはあなたがいる
だから行こうぜ
お前も私も頂上を目指そうぜ