気の違った胡桃の実
戸棚は時間に隠され
何時知らず此処は何処へ
累々たる継ぎ柄
矛盾は文字で床の間の掛け軸にでも
落日
日出没落
双頭の蛇は偉業を成し双頭の猿は異の形を成し
歪は廻り惰性は築き
其れ等の情景がまるで走馬灯の様に集うは草木も眠る頃合か
夜明けの臭いが獣の目を覚ます
狩りを辞めた人々は形に埋め込まれる術を得た
疾うに過ぎた支配果てた鉾の前の着地
思い出した無縁な何か
果たす事を決めた誓い今も土偶の祠で
遠い目澄んで
消える事は無いと思い思いが形になる前に
十と七つの枝で中空を行き交う鰓蜥蜴
紛れた気になった
変異し損なった色に取り憑いた陰は現世の外へ伸ばす
腕の様な赤い謎の造詣
腫瘍
其の造形はより深く淵の先で見えた膨大
震えを知り得
答え探し其の儘
阿の頃から其の儘で
巡り廻るとある夏の五月雨浴びる
笑う白い紫陽の花
悟り揺らす
違う供の血と涙在れ
築く城石酔うの華
満ち足りた夢と憂鬱に苛まされ
月西の
もう膜が張り付き始めた
其の様な感覚を味わい始めた
笑う額紫陽花の枯れた其れ
おお救いが近い
何かの叫びの様な微かな音が何処からか
間も無く嗚咽と類聚
文字通り不快を誘い
千切れる雲は至る所に冷たい雨を
渇きの苦痛を
交雑が群れ伏した狭間で仮現の禊が謀略と化して
永久よ言葉よ後少しだけ
身に染みた範疇の外側の常は大いに偉大で
望遠の先まで行き渡った
一つ目を遣った
少し
長き虚ろな巨空の洞
擦ろう眼まで掌は届かず
意図とは無縁に人々は無限に
静まり返る嘗ての鼓動
手に取った其れが見違えた末に分かり始めた
更に深き迷路の先が
何故そんな顔をするか今際の際等で
咲いては枯れて誰が為か其処で散らぬ額紫陽花の枯れ花を背に
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