音が消え
辺りが消え
認知が消え去った自由の具現
其れは瞬きする間に見過ごすから意識を縮篭めて
最後に成っても構わぬ至極の晩餐は血潮の味がした
知萎れて末端は冷え
其でも包む其れに揺らぎは無い
すると何故か冒涜が小さく見えた
滑稽を蔑んだ裏側の無知に身凭れた白無垢が思い出され
釣鐘草の咲いた頃に潰えた末に遂に得た
追縁の鍔も錆び付いた儘の唾を着けた言葉
無意識に主観を向かわせて遣れば良い
此方に
何方様からも断られた頃にはもう頃合いは上々
此方に向かい易い
後戻りも深追いも出来ずに未だ其処に
何故
失敗でも無くのんどりとした暖寮の最中に見た見間違い
逼塞の後が引っ側む畢命の前の山帰来
別れ霜で枯れた異木が災いの元を運んだかな
只愚かに垂れ流す是既に既知
だが其でも他の手を探す
出口を設けたのは拘束の為
心意気は上げ気分は下げ
詰めん
散方から帰還した悪い夢が無数に
黒一面に小さな輝きを
有限なれど無限に近い程に
遠く迄
其れでも詰めん謎
下げては捨て置いて園儘に
また上がって来ては下げて繰り返す内に片付けた其れ
其等の恨み
凄い量に生った
晴天の下此の指先には鬼も暫し止まり羽を休め
漣に乗って聞こえてくる声は
もう形亡き憂鬱とも光悦とも言えぬ悟りを通り過ぎた後の世な言霊
さあ
戻っといで
月面で得た孤独の想玉は良く出来ただろう
血海へ雫と為りて其方の世界を構築してみたら如何だ
思う存分
此処はもう終わりを
真新しい様な
騒が消えて灯りが消えて
月面で得た思い出だけ
月面て
未だ
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