軒先に吊るしたまま 秋も冬も越えた
風鈴の短冊が 存の風に回る
二つ並んだ小さい方は 君が選んだ音
背伸びして 目を丸くさせながら 吹いて鳴らしてた
あの日の横顔 遠く 五月雲になって
流れてる 解けながら 背伸びしてる
どんなに綺麗な風が揺らしても
君が聴かせてくれた 音色にはならない
思い出に揺れる鈴を 胸の奥 結んだまま
今年もまた 夏が来たよ
祭り囃子も かき氷も 紫陽花も 海も
アルバムの中 あの夏のままの君と笑ってる
欲しがってたスニーカー 届いた頃にはもう
君の物 何一つ 残ってなかったけど
もう少しだけ 一緒に歩いてたかった
叶わぬ想いを 箱に戻しても 送り返す場所はない
夜風に揺れる鈴が 窓の外 肩奇せ歌ってる
涼しかった 夏が終わる
雨粒に濡れた風鈴の 短冊の裏側
初めて見つけた 村の大切な願い事
僕の夢を そんなふうに思ってくれていたんだね
だから頑張れたんだ 何も無かった あの頃
こんなに優しい風が揺らすから
君が聴かせてくれた 音色を思い出す
いつまでも聴いていたい いつかは外せるかな
思い出に揺れる鈴を 胸の奥 結んだまま
今年は どんな夏が来るかな
会いたいよ 逢いたいよ
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