人間なんか虫と同じだ 数が多いから調子に乗っている
見掛け倒しの二足歩行で 大きくなったように見せているが
気付けばこのサーカスにいた 育ての親は太った犬だった
二度と会えるかわからないけど そんなに悪い犬じゃなかったな
ある日、間違って爪を立てちまった俺は そりゃあ何度もムチでぶたれた
ヒゲの団長が猛獣使いと話していた「あいつはダメだろう」「売っちまうか」
夜中にそっと逃げ出した 俺様だって願い下げだ
一晩ずっと歩き回ってた そしたらどうだ
どこまでも果てがなくて だんだん俺は怖くなって
朝には元の檻に戻ってた なぜだか 自分で鍵を閉めていたんだ
今ではサーカスの古株 俺が吠えればみんな震える
見様見真似の二足歩行です プライドなんかとうに捨てたんだ
ある日、新入りのクマが俺を嘲笑っていた「ライオンだと?」「子猫に見えた」
ヒゲの団長は猫撫で声で俺に言った「わしに良い暮らしをさせてくれよ」
夜中にふっと思うんだ 俺はなんでこうなったんだ?
一晩ずっと考えていた そしたらどうだ
隣の檻が開く音がして やさしいライオンが出て行った
夜が明けたって帰らなかった それがさあ 俺はちょっと羨ましかったんだ
やさしいライオンは その後死んだらしいけれど
あいつは幸せだったのかなあ
夜中にそっと抜け出した あのワン公に会いに行くんだ
空いっぱいの星が出ていた そしたらどうだ
身体がふっと宙に浮かんで 寂しさは消えてなくなっていた
最近そんな夢を観るんだ
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