昨日ママが読んでくれた御伽噺は
お姫様と王子様が
幸せなキスをしたんだけど
私まだ甘い恋全然分かんなくて
夢をみたの 夢をみるの
大好きなジンジャーブレッドのこと
彼はぺこりとお辞儀してわたしに訊いた
「どこへ行くの?」 「なにをするの?」
私なにも言えなくて泣いたの
俯いたこのおでこトントン叩いたのは
君なのかな? 違うのかな?
目を開けたいのに まだ怖いんだ
夕焼けってなんだかさみしい
お願い、待って
もうすぐもっともっと呼ぶから
あたりまえみたいな言葉なんてやめてよ
だってほしいの、ほんとの気持ちだけ
まだ、まだ、こどもだって言うんでしょ
わかってるの 変わりたいの だけどね
そっとそっと教えて
新しい世界の鍵回して
背中を抱きしめたい、なんてね
ちょっと幼いって知ってるもん
ふわふわ空に浮かぶキャンディポット
雲のお城で踊ろう
魔法をちょっとだけかけたら
王子様に会えるの
♪
夢見てること知ってるよ
でも君がほんとに王子様だったなら
きっとドレスもガラスのくつも
好きになれるはずなの
♪
ねえ、君がもう一度笑ったら
今度はきっと私もわかる気がするの
ドリップしたコーヒーはまだ苦い
お砂糖ちょっと溶かして飲んだら言えるかな
ねえ、ママみたいにきれいに
なれるのかな わかんないな だからね
リップはグロスだけ
薄いくちびるなんて好きじゃないかな
どうすればいいの?
だって、もう、君の意地悪な声がする
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