真昼の海岸は廃墟の模型のように明るい 北の熱帯で生まれた嵐が波打ち際で死ぬ 脈搏は手首で蒸発する 海は海岸線で脱皮する 眠るきみの肩を揺すると 砂浜に夢の果実が落ちる 流線型の少年が泳ぐ 地下水道の不死身の魚の遠隔操作で 潮騒の秘密の心臓の水路を 眼球の曲線を 天蓋の空の青はこの天体の裸体 きみは笑う秘密結社の噴水 明るさはきみの悲劇 Sorriso escuro Sorriso escuro contra o sol Sorriso escuro Sorriso escuro contra o sol 想い出は客船の通風孔から空の裂け目にあふれる 珊瑚礁の美しい臓器のように 悲しみは微睡む 冷たい水の中の無数の瞳 愛しているといってもきみは彼らほどに動揺しない Sorriso escuro Sorriso escuro contra o sol Sorriso escuro Sorriso escuro contra o sol 黄金の皮膚の下の筋肉には毛細血管に蜜が流れている 崇高な楽器にひとしい稲妻の結晶体 振動を止めた2つの声帯は 受信する鉱石 直観の裸体 避雷針が傍受した青空