遠ざかっていく あなたの背を
がらんどうの瞳に 焼き付けていた
玉手箱(おみやげ)には 呪いをかけたの
馬鹿じゃないなら 開けないでね
何故、今更...
とっくに終わったつもりでいた
何故?こんなに胸が痛むのは...
誰のせいだ?
分かり合えない価値観とか
許し合えない性格とか もう、こりごり
...と思っていたはずなのに
大嫌いなあなたの声が
何故、歌う潮騒のように鳴り響く
後悔なんてしてないと、
顔を上げてみれば
あなたはとうに、いつも通り笑って
手を振った さよなら...
ああ、私は笑えているかな
♪
出会ってすぐに 気づいていた
君と僕が 違いすぎること
小さな膿は じくり痛み出し
目も当てられぬほどの 傷となって疼いた
いつからだろう 次第に遅くなる鼓動
僕は自分自身(ぼく)が わからなくなって
逃げてしまった
君にとっての一瞬が
僕にとっては永遠のように
歩み寄ればすれ違って 混ざらない
大好きだった君の笑顔が
ふと、作り笑いに見えたら 切なくて
無理して、合わせてくれなくていいと叫ぶ
疲れていく
互いのことを 思いやる余裕も失くした
そんな二人じゃ、ダメなんだ
くだらない理由で喧嘩しては
謝りもせず距離置いて
「いつか、折れてくるだろう」
期待しすぎて傷つけ合うなら
別れるのが 僕のためなんだ
忘れるのが 君のためなんだ
割り切れた 思えていたのに
何故、こんなにも虚しい
大好きだよ 離れ離れになって
隠しきれなかった本音が 溢れ出し
後悔の涙が海に解けていく
馬鹿な僕を 君の呪い(おもい)を
抱きしめるように開けた
来世では 素直になれますように...
何もかもを 洗い流すように
立ち上った煙が時を押し流し
僕の身体が老い朽ち果てた跡に
浜辺を飛ぶ 一羽の鶴、
千年の時を超え 踊るように
亀を探し飛び立った
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