終電が目の中を泳ぐように
走っていく
永遠に手を振るには
まだまだ時間がかかりそうだな
夜の道に輝くのはネオンだけではない
日々でした
思い出もいつか昼風に
眠くなって目をつぶってしまうでしょう
折り紙でしためめたエンジンは
限りない愛など忘れてしまうかな
月にも届かぬぼろけたロケットよ
今飛んでいけゆっくりでもいい
目を見て悲しみ合うことができる
それだけだって幸せだったな
間違えて咲いていた川べりの緑と
薄紅の風
ああ、そうか温いアルコールに
ずっと夢見ていただけだったな
折り紙でしためめたエンジンは
限りない愛などを信じてしまってさ
月にも届かぬぼろけたロケットよ
今更愛は伝えなくていい
あなたは一つも心配しないで
大丈夫だってただ渡しておくれよ
口癖が新しくなった頃にやっと
帰りみち花弁のしるしに手を振って
月にも届かぬぼろけたロケットよ
今更なんて笑ってしまうだろう
あなたが涙に愛されることなく
生きれるように願いよ
さあ 飛んでいけ
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