舞散る桜が姿 望み遠き
白い花 桜散る元に残る
開く事叶わぬ花
たった一人だけ終わりを跨ぐなら
たった一人だけが知る桜の花
きっとただ一つだけの合わせ鏡
決して咲くことは許されない花
桜は咲き散り舞う理
咲かぬ桜に身を重ね
終わりだけが手にも残らずに また春は巡る
舞散る桜が姿 望み遠き
白い花 過ぎゆく春に残した 終わりの姿
願うならば叶わぬ望みを
二度と繰り返すことなく
たった一度咲くことも知らず 巡り繰り返すことなく
染まる事の無い桜だけを
幽雅に咲かせて
舞散る桜が姿 望み遠き
白い花 散るならせめてその身を
黒く墨に染めて散れ