春の夜明けに 君を見つけて
夜の空気が 肺を満たした
夏の夜更けに君と出会って
夕日の赤が 胸を焼いてた
君の瞳を覗く度に 恋はひとえに紅く染まり
「月が綺麗」だなんて言う君が 好きだった
君は
癒えない傷を背負ってた
言えない嘘を纏ってた
ぶり返す痛みを 忘れるように君を見つめてた
僕は
見えない明日に祈ってた
消えない過去を呪ってた
振り返る意味を探すより 君に会いたかった
秋の夕べに君と繋がって
朝の冷気が目を曇らせた
冬の目覚めに君を失って
明けの薫りが 僕を消し去った
君の胸に触れる度に なぜか僕が無力に感じた
「それじゃまたね」と手を振る君が 好きだった
泣けない僕が嫌だった
飾らない君が好きだった
今更君を 歌ってもさ 仕方ないのにな
僕も
癒えない傷を背負ってた
言えない嘘を纏ってた
ぶり返す痛みを 忘れるように君を見つめてた
君も
見えない明日に祈ってた
消えない過去を呪ってた
振り返る意味を 探してる君が好きだったんだ
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