もう忘れてしまったかな
夏の木陰に座ったまま
氷菓を口に放り込んで風を待っていた
もう忘れてしまったかな
世の中の全部嘘だらけ
本当の価値を二人で探しに行こうと笑ったこと
♪
忘れないように 色褪せないように
形に残るものが全てじゃないように
言葉をもっと教えて 夏が来るって教えて
僕は描いてる 眼に映ったのは夏の亡霊だ
風にスカートが揺れて 想い出なんて忘れて
浅い呼吸をする 汗を拭って夏めく
♪
もう忘れてしまったかな
夏の木陰に座った頃
遠くの丘から顔出した雲があったじゃないか
君はそれを掴もうとして
馬鹿みたいに空を切った手で
僕は紙に雲一つを書いて
笑って握って見せて
忘れないように
色褪せないように
歴史に残るものが全てじゃないから
今だけ顔も失くして
言葉も全部忘れて
君は笑ってる
夏を待っている僕ら亡霊だ
心をもっと教えて
夏の匂いを教えて
浅い呼吸をする
♪
忘れないように
色褪せないように
心に響くものが全てじゃないから
♪
言葉をもっと教えて
さよならだって教えて
今も見るんだよ
夏に咲いてる花に亡霊を
言葉じゃなくて時間を
時間じゃなくて心を
浅い呼吸をする 汗を拭って夏めく
夏の匂いがする
♪
夏の匂いがする
♪
もう忘れてしまったかな
夏の木陰に座ったまま
氷菓を口に放り込んで風を待っていた
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