飛び散る 夏の硝子の中へ
消えていく君は上手く笑う
それすら金属で編んだ都合のいい幻さ
息を止めたまま走り抜けてしまえそう
涙の落ちる速度で 掻き消されてゆくから
お願いだよ この夕暮れを私の目の前へ
滑り降りてきて!
止まぬ雨すら 急かすように胸に飛び込んで
壊れそうだ 沈む世界が
手を振るほどに燃え映る
届きそうな虹の上
♪
笑えないのは、この掌は
私だけに見えるあなただけが降り積もる
でたらめな空
♪
ひっくり返した箱の夢 積み上げた影が背を向けて言う
夜のつきあたりで 「時計は優しいよ」だって
跡形もなく塞がる傷の 波打ち際を走る君を数える
睫毛の先の金属で編んだ 速度で早く連れてってよ
この夕暮れをあたしの目の前へ
滑り降りてきて! 目が開かぬほどの!
甘いセルロイドの血を流して
ねえ、もう行かないで
沈む世界で手をく伸ばす僕に燃え映れ
ゆうぐれ
まだ怒ってるよ、腕が震えてる
まだ動いてるよ、歌は聴こえる?
まだ覚えてるよ、本当、蹴っ飛ばしたい
ほら濁ってゆくよ、終わらないように
壊る機の虹 なんで黙ってるの
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